前回、食いしばりの真の原因が「睡眠の質」と「神経系の興奮」にあることをお伝えしました。今日は、あなた自身の食いしばり危険度をチェックしてみましょう。
食いしばり危険度チェックリスト
以下の症状について、当てはまるものにチェックを入れてください:
□ 朝起きると顎がだるい・痛い 睡眠中に食いしばりが起こっている最も分かりやすいサインです。朝の顎の疲労感は、夜間に無意識に力が入っていた証拠。
□ 歯に舌や頬の圧痕がついている 舌の縁にギザギザの歯型がついていたり、頬の内側に白い線が入っていませんか?これは持続的な圧迫による典型的な症状です。
□ 慢性的な肩こり・頭痛がある 食いしばりによる顎周りの筋肉の緊張は、首や肩の筋肉にも影響を与えます。特に側頭部や後頭部の頭痛は要注意。
□ 歯の詰め物がよく外れる 詰め物や被せ物が頻繁に外れるのは、通常の咀嚼を超えた強い力がかかっている証拠です。
□ エラの筋肉が硬く張っている 耳の下からエラにかけての咬筋が常に硬く、触ると痛みを感じる場合は、慢性的な食いしばりの可能性が高いです。
□ 歯がすり減って平らになっている 歯の先端が平らになったり、奥歯の山がなくなったりしているのは、長期間の食いしばりやグラインディング(歯ぎしり)の結果です。
あなたの危険度は?
0-1個:現在のところ問題なし 今のお口の健康状態を維持しましょう。
2-3個:軽度の注意が必要 生活習慣の見直しや簡単なセルフケアから始めてみましょう。
4-5個:中程度のリスク⚠️ 積極的な対策が必要です。専門家への相談も検討してください。
6個すべて:高リスク状態🚨 早急な対策が必要です。放置すると顎関節症や歯の破折につながる可能性があります。
なぜこれらの症状が現れるのか
これらの症状は、睡眠中の「微小覚醒」による食いしばりが原因で起こります。前回お伝えしたように、根本的な原因は:
睡眠の質の低下
神経系の興奮状態
自律神経のバランスの乱れ
単に歯を保護するだけでなく、これらの根本原因にアプローチすることが重要なのです。
早期対策の重要性
食いしばりは進行性の問題です。放置すると:
歯の摩耗や破折
顎関節症の発症
慢性的な頭痛や肩こりの悪化
睡眠の質のさらなる低下
といった深刻な問題につながる可能性があります。
まとめ
いかがでしたか?当てはまる項目が多かった方も、がっかりする必要はありません。大切なのは現状を知り、適切な対策を取ることです。
明日は、今すぐ始められるセルフケア法をご紹介します🏠
簡単で効果的な方法をお伝えしますので、ぜひお楽しみに!
参考:日本歯科医師会の診断基準
慧仁治療院では、食いしばりの根本原因である睡眠と神経系にアプローチした治療を行っています。気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。

