分子栄養学シリーズ第2回は、鉄のお話です。東京都足立区入谷の慧仁治療院がお伝えします。
鉄は、体の中で何をしている栄養ですか?
鉄と聞くと「貧血」を思い浮かべる方が多いと思います。ただ、鉄の役割はそれだけにとどまりません。
鉄の大切な仕事のひとつは、酸素を全身に運ぶことに関わる、という点です。私たちの体は、酸素を材料にしてエネルギーをつくり出しています。ということは、酸素を届ける仕組みがうまく働かないと、体のあちこちで「エネルギーが十分につくれない」という状態が起こりうる、と考えられます。
「疲れ」という感覚は、とても曖昧なものです。けれど、その曖昧な感覚の背景に、こうした材料の問題が隠れていることもあるのかもしれません。
鉄が足りないと、どんなサインが考えられますか?
あくまで一般的な考え方として、次のようなことが挙げられます。
- 疲れやすさ・だるさ:酸素を届ける力が十分でないと、休んでも回復した感じが得られにくい、ということが考えられます。「寝ても寝た気がしない」という感覚です。
- 集中力や気分の揺らぎ:脳もまた、たくさんの酸素とエネルギーを必要とする場所です。ぼんやりする、気分が沈みやすい、といったことにも関わりうると考えられています。
- 痛みへの感じやすさ:鉄が不足している状態では、刺激や痛みを敏感に感じやすくなる、という見方があります。「同じことをしても、以前より痛く感じる」という方は、こうした背景を思い出してみてもよいかもしれません。
- 顔色や肌の印象:巡りに関わる栄養ですから、顔色の冴えなさとして表れることも考えられます。
いずれも「これがあれば鉄不足」と決めつけられるものではありません。あくまで、思い当たることがあれば食事を見直すきっかけに、という程度に受け取っていただければと思います。
「貧血ではない」と言われたのに、当てはまるのですが?
よくいただくご質問です。ここは、次回(第3回)で詳しくお話しする大切なテーマでもあります。
簡潔にお伝えすると、「貧血と診断される段階」と「鉄が十分に足りている状態」とは、必ずしも同じではないと考えられています。体は、まず大事な働きを守ろうとして、蓄えの部分から先に使っていく。そんなイメージです。ですから、目に見える形になる前の段階、というものも想定しうる、という見方があります。
※ただし、これは診断の話ではありません。ご自身の状態について判断が必要な場合は、必ず医療機関にご相談ください。
鉄分を補う食事では、どんなことを意識するとよいですか?
一般的な食事の工夫としては、赤身の肉や魚を意識してみることが挙げられます。まぐろやかつおといった赤身の魚、牛や豚の赤身のお肉などです。レバーも知られていますが、苦手な方も多いので、無理のない範囲で構いません。
大切なのは、「頑張って毎日たくさん」ではなく、「無理なく続けられる形」を見つけることです。たとえば、いつもの食事に一品足す。魚と肉を日替わりにする。そんな小さな工夫のほうが、結果的に続きます。
なお、鉄はそれ単独で働くわけではありません。たんぱく質やビタミンなど、ほかの栄養と一緒にはたらくと考えられています。次回以降で、その全体像を少しずつ描いていきます。
「材料を入れる」だけでなく「使える体」であることも重要
もうひとつ、忘れずにお伝えしたいことがあります。第1回でお話しした「①摂れているか ②消化・吸収できているか ③消耗していないか」という3つの視点です。
鉄も同じで、口から入れれば必ず活かされる、というものではありません。胃腸の調子が整っているか、緊張が続いて消耗していないか。そうした背景も含めて考えることが大切だと考えられます。
だからこそ当院では、栄養のお話をするときも、鍼灸・整体で体のこわばりや緊張をゆるめることをあわせて大切にしています。材料と、それを受け取る器。その両方に目を向けたいと考えています。
分子栄養学と鉄に関する「よくあるご質問」
Q. サプリメントで摂ればよいですか?
A. まずは食事から、が基本の考え方です。特定の製品の効果をお約束することはできません。持病・服薬がある方は必ず医師にご相談ください。
Q. 疲れが強いのですが、鉄のせいでしょうか?
A. 断定はできません。疲れの背景はさまざまです。強い疲れが続く場合は、まず医療機関にご相談ください。
Q. 次回はどんな内容ですか?
A. 第3回は「女性と鉄」です。月経や、気づきにくい鉄不足について整理します。
※本記事は一般的な健康情報・食生活の情報提供を目的としたものです。特定の疾患の診断・治療を目的とせず、効果や結果を保証するものでもありません。当院は診断・治療および血液検査を行いません。検査や数値の判断、治療の要否は医療機関にご相談ください。感じ方には個人差があります。
当院について
慧仁治療院は、東京都足立区入谷にある鍼灸・整体院です。
施術歴20年、延べ10万1千人以上のご相談実績をもとに、認定美容鍼灸師上級マスター・YNSA正規許可施術者・ONP分子栄養学認定資格を保有する男性施術者が、お一人おひとりに丁寧にご対応させていただいております。
足立区入谷・西新井・大師前・北千住・竹ノ塚・舎人・舎人公園・江北・日暮里・草加エリアの30代・40代・50代の女性を中心に、美容鍼・小顔ケア・肩こり・頭痛・食いしばり・自律神経のお悩み・睡眠のご相談を承っております。

