睡眠の質が「食いしばり」に与える影響

こんにちは、慧仁治療院の堀之内です。
「朝起きても顎が疲れている」「歯ぎしりで歯がすり減ってきた」——。
その原因、実は 睡眠の質 に深く関係していることをご存知でしょうか?


最新の睡眠医学研究より

近年の研究では、深い睡眠(ノンレム睡眠N3)の時間が短いほど「微小覚醒」が増え、睡眠時ブラキシズム(食いしばり)が起こりやすくなることが分かってきました。

つまり、食いしばりは「歯や顎の問題」だけでなく、脳と神経の回復が不十分な眠りが背景にあるのです。


睡眠の質を下げる要因

睡眠の深さを妨げる生活習慣には次のようなものがあります:

  • 就寝前のスマホやPCによるブルーライト
  • 夜間のカフェイン摂取(コーヒー・緑茶・エナジードリンクなど)
  • 不規則な就寝・起床時間
  • 寝室の温度や湿度が不快な状態

これらはすべて、自律神経のバランスを乱し、夜間の「微小覚醒」を増やす要因となります。


睡眠の質を高める“睡眠衛生”の工夫

食いしばりを減らすために、まずは眠りの環境を整えましょう。

  • 就寝2時間前からはブルーライトをOFF
  • 室温18〜22℃、湿度50〜60%をキープ
  • 毎日同じ時間に寝起きして体内時計を安定
  • 寝る前にストレッチや入浴などリラックスルーティンを取り入れる

小さな工夫でも、積み重ねることで睡眠の質が改善し、結果的に食いしばりの頻度や強さを減らすことにつながります。


睡眠 × 鍼灸の相乗効果

当院では、顎の筋肉や首肩の緊張を整えるだけでなく、鍼灸で自律神経の働きを安定させ、深い眠りに入りやすい身体づくりをサポートしています。
「歯を守るだけ」ではなく、根本的に食いしばりを減らしていく設計を大切にしています。


🎁まとめ

食いしばり改善には
①研究に基づく正しい知識 → ②チェックリストで現状把握 → ③日常習慣の修正 → ④睡眠の質の改善
という前回の3つ+1の4ステップが大切です。