こんにちは、慧仁治療院の堀之内です。
今日は、多くの方が悩んでいる「食いしばり」について、日本睡眠学会の最新研究で明らかになった驚きの事実をお伝えします。
食いしばりの真の原因が判明
長年、歯科医院で「歯の問題」として扱われてきた睡眠時ブラキシズム(食いしばり)。しかし、日本睡眠学会の最新研究により、その85%が「微小覚醒」という浅い眠りの瞬間に発生することが明らかになりました。
微小覚醒とは何でしょうか?
これは、完全に目が覚めるわけではないものの、脳が一瞬だけ覚醒状態に近づく現象です。この瞬間に、無意識のうちに強く歯を食いしばってしまうのです。
根本原因は「睡眠の質」と「神経系の興奮」
従来の考え方では、歯並びや噛み合わせの問題が食いしばりの原因とされていました。しかし、最新の研究では、実は以下の2つが根本原因であることが分かっています:
1. 睡眠の質の低下 深い眠りに入れないことで、微小覚醒が頻繁に起こりやすくなります。
2. 神経系の興奮状態 日中のストレスや緊張が睡眠中も続き、自律神経のバランスが崩れることで食いしばりが発生します。
なぜマウスピースでは根本解決にならないのか
多くの歯科医院で推奨されるマウスピース治療。確かに歯を守る効果はありますが、これは「症状の対処」であって「原因の除去」ではありません。
マウスピースは家に例えると「雨漏りにバケツを置く」ような応急処置。雨漏りを止めるには、屋根の修理(根本原因の解決)が必要なのと同じです。
真の解決策とは
食いしばりを根本から改善するには、以下のアプローチが重要です:
- 睡眠の質の向上:深い眠りにつけるような環境づくり
- 神経系のリラックス:日中の緊張やストレスの適切な解放
- 自律神経のバランス調整:交感神経と副交感神経の切り替えをスムーズに
まとめ
食いしばりは単なる歯の問題ではなく、睡眠と神経系の問題です。この事実を理解することで、より効果的な改善策を見つけることができるでしょう。
来週は、あなたの食いしばり度をセルフチェックする方法をお伝えします📋
ぜひお楽しみに!
参考文献:日本睡眠学会誌 vol.3 No.1
慧仁治療院では、根本原因にアプローチした食いしばり改善をサポートしています。お気軽にご相談ください。

