「マッサージしてもらっても、すぐに戻ってしまう」
「同じ場所のコリが、もう何年も続いている」
「肩こりだけでなく、頭痛・寝つきの悪さ・足のつりも気になる」
当院へご来院される方の中にも、こうしたお悩みを長く抱えてこられた方が本当に多くいらっしゃいます。
特に40代を過ぎたあたりから、
「以前より疲れが抜けにくくなった」
「揉んでもらう間隔が、どんどん短くなってきた」 と感じる方は少なくありません。
このようなお悩みの背景には、筋肉や姿勢だけではない、もうひとつの大切な視点があります。 それが、分子栄養学から見る「ミネラル、とくにマグネシウム」の状態です。
【慢性的な肩こり・頭痛を3つの層で見る】
今回は、長引く肩こり・頭痛を「3つの層」で見ていきます。
■ 1層目|筋肉・姿勢の層 デスクワーク、スマホ姿勢、巻き肩などによって、僧帽筋・肩甲挙筋・後頭下筋群などが緊張したまま固まっている状態です。多くの方が、最初に思い浮かべるのがこの層です。
■ 2層目|自律神経の層 仕事のプレッシャー、家庭のことを考え続けてしまう、夜になっても気が休まらない──こうした状態が続くと、交感神経が優位な時間が長くなり、筋肉に常に力が入りやすい体になっていきます。 「揉んでもすぐ戻る」という方の多くは、この層に課題を抱えていらっしゃいます。
■ 3層目|栄養(細胞レベル)の層 そして、見落とされがちなのが「細胞そのものが正常に働ける状態か」という視点です。 筋肉のゆるみ、神経の落ち着き、エネルギーの産生──これらすべてに深く関わっているといわれているのが「マグネシウム」というミネラルです。
【マグネシウムが体の中で担っている役割】
マグネシウムは、体内で300種類以上の酵素反応に関わっているといわれる、非常に重要なミネラルです(参考:厚生労働省「日本人の食事摂取基準」)。
主な役割としては、
・筋肉のゆるみ(カルシウムとのバランス調整) ・神経の興奮の落ち着き ・エネルギー(ATP)の産生 ・ストレスへの対応 ・血管・血圧のしなやかさ ・睡眠リズムへの関わり
など、肩こり・頭痛・睡眠・自律神経のいずれにも深く関係していることが分かります。
「ゆるみたいのに、ゆるめない筋肉」が続いている方は、マグネシウムが足りているかどうか、一度立ち止まって見直してみる価値があります。
【現代人がマグネシウム不足になりやすい理由】
分子栄養学の観点では、現代の日本人はマグネシウムが慢性的に不足しやすい環境にあるといわれています。
・精製された白米・白い小麦・砂糖中心の食生活 ・加工食品・コンビニ食品の常用 ・ストレスによって体内での消費が増えること ・カフェインやアルコールによって排出されやすくなること ・土壌中のミネラル量そのものが、昔より減ってきているという指摘
こうした要因が重なって、「しっかり食べているつもりなのに、コリ・疲れ・寝つきの悪さがどうしても抜けない」という状態が起きやすくなっています。
【今日からできるセルフケア】
▼ 食事から マグネシウムが豊富に含まれているといわれる食材は、
・海藻類(あおさ・わかめ・ひじき) ・種実類(アーモンド・カシューナッツ・ごま) ・大豆製品(納豆・豆腐・きなこ) ・玄米や全粒粉 ・青菜(ほうれん草・小松菜)
「精製されていない、自然に近い食材」を意識すると、無理なく取り入れやすくなります。
▼ 入浴から マグネシウムは皮膚からも一部取り込まれる経路があるといわれており、夜のお風呂で「エプソムソルト(硫酸マグネシウム)」を使う方法もおすすめしています。 40℃前後のお湯に、みぞおちより上までゆっくり浸かることで、筋肉のこわばりと自律神経の両方をいたわる時間になります。
【当院でお伝えしていること】
当院では、施術による筋肉・自律神経へのアプローチに加えて、オーソモレキュラー分子栄養学(ONP)の視点から、患者様お一人おひとりの体質や生活背景にあわせた栄養面のアドバイスをお伝えしています。
・揉んでもすぐ戻る肩こり ・薬を飲まないと過ごせない頭痛 ・夜中に何度も目が覚めてしまう ・朝、首と肩がガチガチで起き上がるのがつらい
こうしたお悩みが長く続いている方は、筋肉だけでなく「体の中で何が足りていないのか」「何が消費されすぎているのか」を一緒に整理させていただくことで、ご自身の体の傾向が見えてくる方が多くいらっしゃいます。
【最後に】
肩こりや頭痛は、「年齢のせい」「仕事だから仕方ない」と諦められやすい不調です。 けれど、表面の筋肉・自律神経・細胞レベルの栄養状態まで丁寧に見ていくと、「ここまで体がよく頑張ってくれていたんだ」と感じていただけることが本当に多くあります。
その場しのぎを続けるのか、体の基準そのものを整え直していくのか。 慧仁治療院は、後者を選ばれる方と、しっかり向き合っていきたいと考えています。

