こんにちは!慧仁治療院の堀之内です
最近、
「前より疲れが抜けにくいです」
「寝てもスッキリしません」
「肩こりや食いしばりがずっと当たり前です」
「顔のむくみや左右差まで気になるようになってきました」
そんなご相談が増えています。
こういう不調は、病院に行くほどではないけれど、確実に毎日を重たくするものです。
しかも、何となくつらい、何となく整わない、という形で長く続きやすいので、検索しながら、その場しのぎのセルフケアを増やしてしまう方も少なくありません。
ただ、私はこういう時、痛い場所だけ、見た目だけを見て終わらせないようにしています。
なぜかというと、表に出ている不調の背景に、身体そのものの回復しやすさが落ちていることがあるからです。
その時にひとつのヒントになるのが、オートファジーです。
オートファジーというのは、細胞の中の不要なものや傷んだものを分解して、使える形に戻していく仕組みです。
少し難しく聞こえるかもしれませんが、簡単に言うと、細胞の片づけと再利用みたいなものです。
この仕組みは細胞の恒常性を保つうえで重要とされ、加齢との関係も研究されています。大隅良典氏の研究で世界的に広く知られるようになりました。
加齢に伴ってオートファジーが低下しやすいことや、老化との関連は研究で整理されています。日本のレビューでも、オートファジーは細胞成分の代謝回転や有害物の除去に関わり、加齢とともに低下しうることが述べられています。
ただし、ここで大事なのは、
オートファジー=若返りスイッチ
みたいに単純化しないことだと私は思っています。
最近は、断食や時間制限食、特定の成分が注目されやすいです。
もちろん研究は進んでいて、運動や一部成分との関係もいろいろ報告されています。
ただ、ヒトで「誰に、どの条件が、どれだけ合うのか」は、まだ一律に言い切れる段階ではありません。ウロリチンAのように、中高年を対象としたランダム化比較試験で筋力やミトコンドリア関連指標の改善が報告された成分もありますが、それだけで全部整うわけではありません。
要するに、
「流行っているからやれば大丈夫」
ではない、ということです。
実際に不調が長引いている方を見ていると、
- 睡眠不足
- 食いしばり
- 首肩の緊張
- 呼吸の浅さ
- ストレスの蓄積
- 食事量や栄養の偏り
- 動かなさすぎる、あるいは無理しすぎる
こういったものが重なっていることが多いです。
こうなると、身体の中ではずっと交感神経優位で、休んでいるようで休めていない状態になりやすいんですね。
すると、回復するための土台そのものが弱りやすくなります。
だから私は、
「この不調をどう取るか」だけではなく、
この方は今、ちゃんと回復できる身体の状態にあるか
を見ています。
当院でよく確認するのは、
- 食いしばりの強さ
- 首肩や顎まわりの緊張
- 睡眠の質
- 呼吸の入り方
- 自律神経の乱れやすさ
- 必要に応じて栄養や生活背景
です。
美容の悩みで来られた方でも、顔だけ見て終わらせないことがあります。
なぜなら、顔まわりの左右差やむくみ、フェイスラインのもたつきも、首肩の緊張や食いしばり、自律神経の状態が重なっていることがあるからです。
逆に、肩こりや頭痛で来られた方でも、見た目の変化が一緒に出ることがあります。
だからこそ、見た目だけ、不調だけで切り分けないことが大事だと思っています。
オートファジーという言葉だけを見ると、少し壮大に聞こえるかもしれません。
でも、臨床の現場では、もっとシンプルです。
ちゃんと休めるか
ちゃんと回復できるか
身体の中で片づけが進む状態か
その土台があるかどうかです。
「前より疲れやすい」
「何をしても整った感じが続かない」
「見た目も体調も前より重たい」
そんな時は、年齢だけで片づけない方がいい場合があります。
情報をたくさん集めるより先に、今の身体がどこで引っかかっているかを整理してあげた方が、結果的に遠回りになりにくいと私は思います。
その場しのぎを卒業したい方。
見た目も不調も一緒に整えていきたい方。
今の身体の状態を、一度整理してみませんか?

