長期休暇の楽しい時間が終わり、仕事の繁忙期が始まる時期。睡眠時間が減り、食事はかきこむように済ませ、お酒を飲む余裕すらない。そんな「忙しさのピーク」に身体は何を訴えているのでしょうか。

前回の来院から2〜3週間後にいらっしゃった、同じ女性の施術日の様子から、忙しさの波の中での身体の整え方をお伝えします。

繁忙期に身体が重くなる原因「楽しい時より、忙しい時の方が辛い」

連休明けの2〜3週後、月一の施術日に再びいらっしゃった、前回と同じ女性。前回はお腹いっぱいの食事と行楽のあとの「楽しんだ疲れ」でした。今回は、まったく違う種類の疲れを抱えての来院でした。

「お酒、最近飲めていないんです」
「あら、忙しい?」
「忙しすぎて、飲む時間がない。家に帰っても、ご飯を食べる時間も惜しいくらい」
「何を食べてるの?」
「おかずを一口二口、お米を少し、それで終わりです。早く食べ終わりたくて」

楽しい時期が終わって、仕事の繁忙期が始まったとのこと。連休中は営業日が少ない分、その前後で問い合わせや業務が集中し、定時に帰れない日が続いていました。

触診でわかる身体の違い:暴飲暴食の「炎症」と忙しさの「枯渇」

ベッドに横になっていただき、触診を始めます。

「あー、痛い」
「いつもより強い?」
「強いです。今日は」

前回の時の「炎症反応」とは、明らかに違う反応でした。今回は身体全体が「エネルギー切れ」を起こしているような状態。むくみは強いものの、前回のような「処理が追いつかない硬さ」ではなく、「燃料が足りずに動けない重さ」とでも言うべき感触です。

「お酒を飲むストレス発散の機会もない、ご飯もまともに食べられない——身体に必要な栄養が、純粋に足りていないですね」
「あー、そうかもしれない」

睡眠時間は6時間程度。本人としては「寝てはいる」つもりでも、身体の疲労修復には足りていない時間です。

「お酒を飲まない方が体調が悪い」と感じる本当の理由

施術を受けながら、こんな会話が続きました。

「お酒、飲んでない方が、絶対調子悪いんですよ」
「違う。普通にご飯を食べていないから、です」
「あー」
「お酒を飲む時って、その前後にちゃんとした食事を取っていることが多いんですよ。だから、お酒をやめたから不調なのではなく、忙しすぎて食事が崩れているのが原因です」

「楽しみを取り上げると不調になる」のではなく、「楽しみがあるとき=ちゃんと食事を取れているとき」だった。

これは多くの方に当てはまる構造です。仕事のピーク期に身体が崩れるのは、楽しみを失うからではなく、生活の基本が崩れるからなのです。

その日の身体の状態に合わせた、オーダーメイドの鍼灸施術

前回の施術と、今回の施術では、当院でのアプローチも変えています。

  • 前回:身体が修復モードに入っている状態 → 炎症を落ち着かせる方向の施術
  • 今回:身体がエネルギー切れを起こしている状態 → 巡りを取り戻し、回復を後押しする方向の施術

同じ患者さんでも、同じ施術はしません。その日のお身体の状態を触診と対話で見立てて、お一人ずつ、その日ごとに調整しています。これが当院の「メンテナンス」の本質です。決まったコースを繰り返すのではなく、その都度、お身体の声を聞きながら整えていきます。

身体の状態に合わせて通院ペースを柔軟に調整

施術が終わり、お会計の時にこんな会話を交わしました。

「来月のご予定は?」
「来月は、もう少し落ち着くと思います」
「じゃあ、繁忙期が落ち着いたら、いつもの月1のペースに戻していきましょう。ただ、もし辛い日が続いたら、間に1回入れてくださいね」
「はい」

定期メンテナンスは、「毎月決まった日に必ず来る」ことではありません。お身体の状態に応じて、頻度を柔軟に調整する——それが、長く続けていただける関わり方だと、当院は考えています。

忙しい時期を乗り越えるための「よくあるご質問」

Q. 忙しい時期は、施術を受ける時間が取れません。どうしたらいいですか?


A. 忙しい時期こそ、短時間でも身体を整える時間が必要です。当院では、短時間の調整コースもご用意しています。「忙しいから後回し」が続くと、繁忙期明けに大きく崩れるケースが多いため、無理のない範囲で続けていただくことをお勧めしています。

Q. お酒を飲む習慣はやめた方がいいですか?


A. 当院では、お酒を完全に否定することはありません。むしろ「楽しい時間」として大切にしていただきたいと考えています。重要なのは、お酒の前後にきちんと食事を取ること、水分を十分に摂ること、そして翌日の身体を整える時間を確保することです。

Q. 施術内容は、毎回同じですか?


A. いいえ。同じ患者さんでも、その日のお身体の状態に応じて施術内容を調整しています。同じ「むくみ」でも、原因が炎症の場合と、エネルギー切れの場合とでは、アプローチが異なります。

次回へ

次回の第3部では、この方が「なぜ続けて通えているのか」、定期メンテナンスを習慣にできた理由を、振り返りの形でお伝えします。

当院について

慧仁治療院は、東京都足立区入谷にある鍼灸・整体院です。

施術歴17年、延べ10万1千人以上のご相談実績をもとに、認定美容鍼灸師上級マスター・YNSA正規許可施術者・ONP分子栄養学認定資格を保有する男性施術者が、お一人おひとりに丁寧にご対応させていただいております。

足立区入谷・西新井・大師前・北千住・竹ノ塚・舎人・舎人公園・江北・日暮里・草加エリアの30代・40代・50代の女性を中心に、美容鍼・小顔ケア・肩こり・頭痛・食いしばり・自律神経のお悩み・睡眠のご相談を承っております。

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