ビタミンCは、多くの方が意識している栄養です。それなのに「足りにくい」と言われるのはなぜか。そこには消耗という視点があります。

分子栄養学シリーズ第8回は、ビタミンCのお話です。東京都足立区入谷の慧仁治療院がお伝えします。

ビタミンCは、体の中でどんな働きをする栄養ですか?

ビタミンCは、おそらくこのシリーズで扱う中で、いちばん身近な栄養かもしれません。「風邪のときに」「肌のために」といったイメージをお持ちの方も多いでしょう。

体の中では、さまざまな場面で使われると言われます。とくに知られているのが、体をさびつきから守る側にまわるはたらき、そして肌のハリに関わる材料づくりを助けるはたらきです。加えて、第2回でお話しした「鉄」の利用を助ける、という関わりもあると言われます。

つまり、単独で完結する栄養というより、他の栄養と手をつないではたらくタイプの存在だと考えられます。

なぜ「摂っているのに足りない」ことが起こるのですか?

ここが、この回の中心テーマです。理由は大きく2つあると考えられます。

ひとつは、体に溜めておけないという性質です。ビタミンCは水に溶ける性質を持つため、一度にたくさん摂っても、余った分は使われずに出ていくと言われます。ですから「まとめて摂れば安心」とはなりにくく、こまめに摂ることが基本の考え方になります。

もうひとつが、消耗です。ストレスや緊張が続く場面では、体はビタミンCをいつも以上に使うと言われます。これが「摂っているつもりでも足りない」ことが起こりうる理由です。

つまり、こういうことです。入ってくる量が同じでも、出ていく量が増えれば、差し引きは変わる。忙しい方、気を張る場面が多い方ほど、この差が開きやすいのかもしれません。

ビタミンCを「消耗しやすい」のは、どんな場面ですか?

一般的に挙げられるのは、次のような場面です。

  • 仕事や家庭で気を張り続けているとき
  • 人に気をつかう場面が多いとき
  • 睡眠が十分にとれていないとき
  • 喫煙の習慣があるとき
  • 季節の変わり目など、体に負担がかかりやすいとき

このシリーズを読んでくださっている方の多くは、きっと「頑張り屋さん」だと思います。人のことをよく見て、気を配って、責任を持って動いている。それはとても素晴らしいことです。

ただ、そういう方ほど、消耗する側も大きくなりやすい。そう考えられるわけです。

ビタミンCを補う食事では、どんなことを意識するとよいですか?

野菜と果物、というのが基本の考え方です。ピーマンやブロッコリー、キャベツなどの野菜、いちごやキウイ、柑橘類といった果物がよく知られています。じゃがいもやさつまいもなど、いも類も挙げられます。

意識するとよいのは、こまめに、いろいろな種類をということです。一度にまとめてではなく、朝・昼・夜のどこかに少しずつ。生で食べられるものは生で、というのもひとつの考え方です(熱や水に弱い性質があると言われるため)。

とはいえ、あまり神経質になる必要はありません。「果物を一つ足す」「サラダを一品加える」。そのくらいの気軽さで十分だと思います。

「入れる」だけでなく「使わずに済む」工夫も大切に

このシリーズの最後のほうでお伝えしたいことに、少し先取りして触れておきます。

栄養の話をすると、どうしても「何を摂るか」に意識が向きます。それはもちろん大切です。ただ、ビタミンCのように消耗しやすい栄養を考えるとき、「使わずに済む時間をつくる」という発想も、同じくらい大切なのではないでしょうか。

力を抜ける時間をつくる。しっかり眠る。緊張しっぱなしの状態から、いったんニュートラルに戻す。それは栄養を「入れる」こととは別のアプローチですが、結果として同じ方向を向いています。

当院が、栄養のお話と一緒に、鍼灸や整体で心身のこわばりをゆるめることを大切にしているのは、こうした考え方からです。摂ることと、消耗を減らすこと。その両方から、ご一緒できればと思います。

分子栄養学とビタミンCに関する「よくあるご質問」

Q. サプリメントで摂ってもよいですか?
A. 食事から、が基本の考え方です。特定の製品の効果をお約束することはできません。持病・服薬がある方は医師にご相談ください。

Q. 一度にたくさん摂れば大丈夫ですか?
A. 溜めておけない性質(水溶性)があると言われますので、こまめに摂る、という考え方が基本です。

Q. 次回はどんな内容ですか?
A. 第9回は「腸内環境」。栄養を受け取る側の土台という視点で整理します。

※本記事は一般的な健康情報・食生活の情報提供を目的としたものです。特定の疾患の診断・治療を目的とせず、効果や結果を保証するものでもありません。当院は診断・治療および血液検査を行いません。感じ方には個人差があります。

当院について

慧仁治療院は、東京都足立区入谷にある鍼灸・整体院です。

施術歴20年、延べ10万1千人以上のご相談実績をもとに、認定美容鍼灸師上級マスター・YNSA正規許可施術者・ONP分子栄養学認定資格を保有する男性施術者が、お一人おひとりに丁寧にご対応させていただいております。

足立区入谷・西新井・大師前・北千住・竹ノ塚・舎人・舎人公園・江北・日暮里・草加エリアの30代・40代・50代の女性を中心に、美容鍼・小顔ケア・肩こり・頭痛・食いしばり・自律神経のお悩み・睡眠のご相談を承っております。

▶ ご予約・ご相談はこちら