「ある朝、突然顔の左半分(または右半分)が動かなくなった」 「病院で顔面神経麻痺(ベル麻痺)と診断され、ステロイドを服用した」 「9日分のステロイドが終わって、今はビタミン剤だけ。次の診察は1ヶ月後と言われた」 「経過は良くなってきているけれど、まだ目が完全に閉じない・口の動きに違和感がある」 「このまま元の顔に戻らないのではないかと、不安が消えない」
顔面神経麻痺を発症されてから2〜3週間が経った頃、当院にこのようなお悩みでご相談に来られる方が少なくありません。
医療機関での治療は受けている。経過もある程度回復してきている。それでも「このまま放置していて本当に元に戻るのだろうか?」という不安を抱えながら、次の診察まで1ヶ月待つ──この時期の不安は、ご経験された方にしかわからない大きなものです。
今回は、顔面神経麻痺の回復期に迷われている方に向けて、当院でお伝えしている考え方と、鍼灸という選択肢について、東洋医学と分子栄養学の視点からお伝えします。
※本記事は医療行為を行うものではなく、医療機関での治療と並行する選択肢としての鍼灸についてのご紹介です。診断・治療は必ず医療機関でお受けください。
顔面神経麻痺の回復期に多くの方が抱えるお悩み
当院でご相談を承る中で、回復期にいらっしゃる方からよくお聞きするお声をご紹介します。
1. 「次の診察まで1ヶ月、何もしないでいいのか不安」
ベル麻痺の場合、初期のステロイド治療が終わった後、ビタミン剤の処方とともに1ヶ月後の経過観察となるケースが多いと聞きます。この1ヶ月の空白期間に、ご本人が「自分は何もせずに待っていていいのだろうか」と感じられることは、ごく自然なお気持ちです。
2. 「目が完全に閉じない・水が入る」
回復が進んでも、最後まで残りやすいのが目の閉じづらさです。お風呂で石鹸が目に入る、コンタクトレンズの違和感が強い、夜になると目が乾燥する──こうしたお声を多くいただきます。
3. 「食事の時に口から水分や食べ物がこぼれる」
最初の頃に比べれば改善してきていても、口の片側だけ動きが弱い状態が続くと、日常の食事で困る場面が出てきます。
4. 「元の顔に戻れるのかわからない」
これは多くの方が共通して抱える、最も大きなご不安です。ご家族やお仕事の方とお会いする時、表情に違和感が残ることへの心配、笑顔がうまく作れないことへの戸惑い──表に出さずに抱えていらっしゃる方が多くいらっしゃいます。
当院でお伝えしている『早期対応の大切さ』
顔面神経麻痺は、一般的に発症から早期にアプローチを始めるほど、回復の経過が良いと言われています(個人差があります)。
医療機関でのステロイド治療は、初期の炎症を抑えるために非常に重要なアプローチです。これは医療として必要な治療であり、まず優先されるべきものです。
その上で、当院ではステロイド治療と並行して、または治療後の回復期に、鍼灸が一つの選択肢になり得ると考えています。
東洋医学では、顔面神経麻痺は「気・血・水」の巡りの滞りと、体の防衛機能の低下が複合的に関わると考えられています。耳の下から始まり、こめかみ・お顔の各部位に枝分かれしていく顔面神経の通り道を、緊張の少ない状態に整えていくことで、神経回復のサポートが期待される、と一般的に言われています(個人差があります)。
当院での顔面神経麻痺へのアプローチ
当院では、お一人おひとりの状態を丁寧に評価したうえで、以下のアプローチをご提案しています。
1. 全身の状態を整える内科的な鍼灸
お腹・お通じ・睡眠・食事内容といった内科的な土台が整っていないと、神経回復に必要な栄養や巡りが不足しやすい、と分子栄養学では言われています。まずはお身体全体の循環を整えることから始めることをご提案しています。
2. お顔への電気を使った美容鍼
お顔の特定のポイントに、電気を使った美容鍼でアプローチします。これは美容目的の施術と同じ手法ですが、もともとは顔面神経麻痺の治療から発展した手法であると言われています。お顔の状態に応じて、ツボの選定・電気の流し方を調整しながら進めます。
3. 食生活・栄養面のアドバイス
ONP分子栄養学の知見をもとに、神経回復に関わる栄養素──タンパク質・ビタミンB群・ビタミンD・良質な油など──について、日常で取り入れやすい形でお話しさせていただきます。
ステロイド治療後に処方されるビタミン剤に加えて、食事から取れる栄養素を意識することは、回復をサポートする土台になり得る、と一般的に言われています(個人差があります)。
4. 自宅でのセルフケアのご提案
口腔内を清潔な指で優しくマッサージする方法や、お顔の表情筋を動かす練習など、ご自宅で取り入れていただけるセルフケアもお話ししています。
当院でお伝えしている『回復期の3つの心構え』
1. 医療機関の治療を必ず継続する
鍼灸はあくまで医療と並行する選択肢の一つです。医療機関での経過観察・服薬・指示を守ることが何より大切です。
2. 焦らず、しかし放置もしない
顔面神経麻痺の回復には、一般的に3ヶ月〜半年の期間がかかると言われています(個人差があります)。焦って完璧を求めるのではなく、しかし「何もしない」のでもなく、できることを着実に積み重ねていく姿勢が大切と当院ではお伝えしています。
3. 食生活を見直す機会と捉える
発症の背景には、生活習慣や栄養状態が関わっている可能性もあります。回復期は、これまでの食生活・睡眠・水分摂取・休息のバランスを見直す良い機会でもあります。
当院について
慧仁治療院は、東京都足立区入谷にある鍼灸・整体院です。
施術歴17年、延べ10万1千人以上のご相談実績をもとに、認定美容鍼灸師上級マスター・YNSA正規許可施術者・ONP分子栄養学認定資格を保有する男性施術者が、お一人おひとりに丁寧にご対応させていただいております。
足立区入谷・西新井・大師前・北千住・竹ノ塚・舎人・舎人公園・江北・日暮里・草加エリアの30代・40代・50代の女性を中心に、美容鍼・小顔ケア・肩こり・頭痛・食いしばり・自律神経のお悩み・睡眠のご相談を承っております。

