分子栄養学シリーズ第5回は、ビタミンB群のお話です。東京都足立区入谷の慧仁治療院がお伝えします。
ビタミンB群は、体の中でどんな役割の栄養ですか?
ビタミンB群は、しばしば「代謝のビタミン」と呼ばれます。ここで言う代謝とは、食べたものをエネルギーに変えていくはたらきのことです。
つまり、こういうことです。食事から材料(栄養)を取り入れても、それを使える形のエネルギーに変える仕組みが十分に働かなければ、力にはなりにくい。ビタミンB群は、その“変換”の場面を支える存在だと考えられています。
「食べているのに元気が出ない」という感覚は、材料の問題ではなく、変換の問題なのかもしれない。そんな見方ができるわけです。
なぜビタミンB「群」と呼ばれるのですか?
ビタミンB群の特徴は、複数の仲間がチームで働くという点です。B1、B2、B6、B12、葉酸。名前を覚える必要はありませんが、それぞれに得意分野があり、互いに助け合いながら働いていると言われます。
ですから、「どれかひとつだけを頑張って摂る」という考え方は、あまり現実的ではありません。全体としてバランスよく、というのが基本の捉え方になります。
食事で言えば、豚肉、レバー、魚、卵、大豆製品、緑黄色野菜など、いろいろな食材を組み合わせることが、結果的にこのチームを支えることになると考えられます。
ビタミンB群が不足すると、どんなサインが考えられますか?
一般的に挙げられるのは、次のようなことです。
- 疲れやすさ、力の入らなさ:エネルギーへの変換を支える栄養ですから、その巡りが滞ると、だるさとして感じられることが考えられます。
- 気分の揺らぎ、集中しにくさ:第4回でお話しした、心の状態に関わる物質をつくる場面でも、ビタミンB群の助けが必要だと言われます。材料(たんぱく質)があっても、変換の助けがなければ十分につくられにくい。そうした見方です。
- 口内や肌の調子:口内炎ができやすい、肌が荒れやすい、といったことも一般的に挙げられます。
いずれも、B群だけが原因と決まるものではありません。思い当たることがあれば、食事を振り返るきっかけに、という程度でお考えください。
ビタミンB群を「消耗しやすい場面」はありますか?
ここは、忙しい方にこそ知っておいていただきたい点です。
- 糖質にかたよった食事:パンや麺、甘いものが中心の食生活が続くと、それをエネルギーに変える場面でビタミンB群がたくさん使われると言われます。「甘いものでエネルギー補給」のつもりが、変換を支える側を消耗させている、ということもありうるわけです。
- お酒(アルコール):アルコールを処理する場面でも、ビタミンB群が使われると言われます。楽しむこと自体を否定するつもりはありませんが、量が続くときは意識しておきたいところです。
- ストレスや緊張が続く場面:第1回でお話しした「消耗していないか」という視点が、ここでも当てはまります。
ビタミンB群の摂り方で、意識するとよいことは?
ビタミンB群は、体に溜めておきにくい性質(水溶性)があると言われます。ですから、「一度にまとめて」より「こまめに、毎日」という考え方が基本になります。
とはいえ、難しく考える必要はありません。豚肉や魚、卵、納豆、緑黄色野菜。普段の食事の中で、いろいろな食材を回していくこと。これがいちばん現実的な形だと思います。
そして、糖質にかたよっていないかを、たまに振り返ってみること。「時間がない日ほど、パンやおにぎりだけで済ませていないか」。そんな小さな気づきからで十分です。
「変換の力」という視点を持つことの大切さ
このシリーズを通してお伝えしたいのは、栄養は単独ではなくつながって働いている、という感覚です。
材料(たんぱく質や鉄)があっても、それを使える形に変える力がなければ活かしきれない。逆に、変換を支える栄養があっても、材料そのものが足りなければ意味がない。だから、どれかひとつを頑張るのではなく、全体として整えていく。そうした発想が、この分野の根っこにあります。
そして、変換の場面を支えるためには、体そのものが休まっていることも大切だと考えられます。当院が栄養のお話と一緒に、鍼灸や整体で心身のこわばりをゆるめることを大事にしているのは、そのためです。
分子栄養学とビタミンB群に関する「よくあるご質問」
Q. サプリメントで摂るならどうすればよいですか?
A. 食事から、が基本の考え方です。特定の製品の効果をお約束することはできません。持病・服薬がある方は必ず医師にご相談ください。
Q. お酒はやめたほうがよいですか?
A. やめる必要があるとは考えていません。量とタイミングを意識する、おつまみを添える、といった工夫からで十分だと思います。
Q. 次回はどんな内容ですか?
A. 第6回は「ビタミンD」。日本人に不足しがちと言われる背景を整理します。
※本記事は一般的な健康情報・食生活の情報提供を目的としたものです。特定の疾患の診断・治療を目的とせず、効果や結果を保証するものでもありません。当院は診断・治療および血液検査を行いません。感じ方には個人差があります。
当院について
慧仁治療院は、東京都足立区入谷にある鍼灸・整体院です。
施術歴20年、延べ10万1千人以上のご相談実績をもとに、認定美容鍼灸師上級マスター・YNSA正規許可施術者・ONP分子栄養学認定資格を保有する男性施術者が、お一人おひとりに丁寧にご対応させていただいております。
足立区入谷・西新井・大師前・北千住・竹ノ塚・舎人・舎人公園・江北・日暮里・草加エリアの30代・40代・50代の女性を中心に、美容鍼・小顔ケア・肩こり・頭痛・食いしばり・自律神経のお悩み・睡眠のご相談を承っております。

