ご自身に当てはまるかどうかのセルフチェックも併せてご紹介します。
研究で報告されている、オキシトシン系が動きにくい状態にある方に共通する傾向を、 7つにまとめました。ご自身の今の状態と照らし合わせてみてください。
- 朝、起きた時に「ぐっすり寝た」と感じない
たとえ7時間以上眠っても、目覚めた時にスッキリしない。深い眠りに入りにくくなっている可能性があります。 - 小さなことでイライラ・不安になる
本来なら気にならないようなことが、急に大きく感じられる。情動を整える力が落ちている状態です。 - 何をしても、気持ちが満たされない感じがある
旅行に行っても、好きなものを食べても、なぜか心から満たされない。 - 常に頭が動いていて、止まらない
寝る前も、お風呂の中でも、頭の中で何かが動き続けている。 - 楽しいはずのことが、心から楽しめない
ご家族との時間や趣味の時間も、どこか「やらなきゃいけないこと」のように感じる。 - 体の緊張が抜けない
特に顎、首、肩、お腹の周りが、いつも力んでいる感覚がある。 - 「自分は頑張りすぎている」と感じている
誰かに「もう少し休んだら」と言われると、なぜか涙が出そうになる。
これらに3つ以上当てはまる方は、「整える時間が枯れている」状態にいる可能性があります。
なぜ、現代女性に多いのか?オキシトシンが枯渇する「3つの背景」
オキシトシン系が動きにくい状態が現代の30-50代女性に多く見られる背景には、 3つの構造的要因があります。
背景1:安心できる時間の減少
スマホ、リモートワーク、情報過多。ここ十数年の間に、「何もしない、ただ過ごす時間」は、社会全体で大きく減りました。常に何かを処理し続ける生活が当たり前になっています。
背景2:慢性的なストレス(コルチゾールの増加)
ストレスホルモン(コルチゾール)が高い状態が続くと、オキシトシン系の働きが抑えられることが研究で示唆されています。仕事と家庭の両立、人間関係、お子様や親御様のことなど、慢性的な負荷が続く環境では、オキシトシン系が動きにくい状態が固定されやすくなります。
背景3:「頑張ること」が習慣化している
「リラックスすること」「自分を労ること」を、長く後回しにしてきた方ほど、いざその時間が訪れても、身体が「警戒モード」から抜けにくくなります。これは、ご本人の意志ではコントロールできない、神経の自動反応です。
オキシトシンと自律神経の深いつながり(交感神経と副交感神経)
オキシトシン系と自律神経は、密接につながっています。
簡単に整理すると、オキシトシン系が動いている時、副交感神経(整えるモード)が優位になりやすくなります。逆に、ストレスが続いている時は、交感神経(闘うモード)が優位で、オキシトシン系は動きにくい状態です。
つまり、オキシトシン系が動きにくい状態は、自律神経の「常に闘うモード」状態と、ほぼ同じことを言っています。
第1部の最後でお伝えした「眠くなる」「ぼーっとする」感覚は、闘うモードから整えるモードへの切り替わりが起きているサイン。それは、現代女性にとって、日常ではほとんど起こらなくなった、貴重な切り替わりなのです。
【セルフケア】セルフチェック後に、ご自身でできること
7つのサインの中で当てはまるものが多かった方も、心配なさらないでください。オキシトシン系は、ご自身の意志で「もっと出そう」と思って出るものではありませんが、動きやすい環境を作ることは可能です。
- 湯船にゆっくり浸かる時間を作る(シャワーで済ませない日を増やす)
- 寝る前30分はスマホから離れる
- 朝、太陽の光を浴びながら深い呼吸をする
- ペットがいる方は、穏やかに過ごす時間を持つ
- 自然のある場所をゆっくり歩く
- 信頼できる専門家のケアを受ける時間を作る
これらはすべて、「身体が安全だ」と感じる条件を整える行為です。第3部で、その中の一つである「鍼の施術」について、もう少し詳しくお伝えします。
次回へ:鍼灸施術中に起きていること
第3部では、当院で施術中に起きていることを、オキシトシンと神経科学の視点から、もう少し具体的に解説します。「鍼や美容鍼の時に、ふっと眠くなる」あの感覚の正体について、お伝えします。
オキシトシンと女性の身体に関する「よくあるご質問」
Q. オキシトシンを測定することはできますか?
A. 研究機関ではホルモン濃度の測定が可能ですが、一般的な医療機関で日常的に測ることはありません。「ご自身の体感の変化」がいちばんの指標になります。
Q. オキシトシン系が動くと、性格が変わりますか?
A. 性格が変わるというより、本来のリラックスした状態に戻りやすくなる、というイメージです。「最近、自分が穏やかになった気がする」と感じる方が多いです。
Q. オキシトシン系の働きは、女性ホルモンの変化と関係しますか?
A. 関係はあります。エストロゲンの変動とオキシトシン系は連動しているという研究があり、女性ホルモンが揺らぐ時期(月経周期、更年期など)は、オキシトシン系の働きにも影響が出やすいと言われています。
当院について
慧仁治療院は、東京都足立区入谷にある鍼灸・整体院です。
施術歴17年、延べ10万1千人以上のご相談実績をもとに、認定美容鍼灸師上級マスター・YNSA正規許可施術者・ONP分子栄養学認定資格を保有する男性施術者が、お一人おひとりに丁寧にご対応させていただいております。
足立区入谷・西新井・大師前・北千住・竹ノ塚・舎人・舎人公園・江北・日暮里・草加エリアの30代・40代・50代の女性を中心に、美容鍼・小顔ケア・肩こり・頭痛・食いしばり・自律神経のお悩み・睡眠のご相談を承っております。

