実は体の広い範囲に関わると言われ、そして日本人には不足しがちだとも言われます。
分子栄養学シリーズ第6回は、ビタミンDのお話です。東京都足立区入谷の慧仁治療院がお伝えします。
ビタミンDは、体の中でどんな働きをする栄養ですか?
ビタミンDは、名前こそビタミンですが、体の中ではホルモンのようにはたらくと言われる、少し特別な存在です。
もっともよく知られているのは、骨に関わるはたらきでしょう。カルシウムの利用に関わるため、骨の健康を考えるときによく登場します。
ただ、近年注目されているのはそれだけではありません。免疫のはたらき、筋肉、そして全身のさまざまな場面に関わると言われ、研究も進んでいる分野です。「骨のための栄養」という理解から、もう少し広い捉え方へと変わりつつある。そんな栄養だと考えていただければと思います。
日本人に「ビタミンD」が不足しがちな2つの理由
理由は大きく2つあると考えられます。
1. 屋内で過ごす時間が長く、日光を浴びていない
ビタミンDは、日光を浴びることで体の中でつくられる、という性質を持っていると言われます。つまり、屋内で過ごす時間が長い生活では、その分つくられにくくなる、ということです。
現代の暮らしを振り返ると、通勤も屋内、仕事も屋内、休日も屋内で過ごすことが少なくありません。加えて、日焼け対策で日傘や日焼け止めを使う方も多いでしょう。これは肌を守るうえで大切なことですから否定すべきではありませんが、ビタミンDという観点では、つくられにくい方向に働くと考えられます。
2. 食生活の変化(魚を食べる機会の減少)
もうひとつは、食事です。ビタミンDを多く含むとされる食材は、魚類やきのこ類が中心です。魚を食べる機会が減っている、という食生活の変化も、背景のひとつと言えるかもしれません。
ビタミンDが不足すると、どんなサイン(症状)が考えられますか?
一般的な考え方として、次のようなことが挙げられます。
- 疲れやすさ、力の入りにくさ、筋肉のだるさ
- 季節の変わり目に体調を崩しやすい
- 骨や歯の健康が気になる
- 気分が沈みやすい
とくに冬場は、日照時間が短く、屋外で過ごす時間も減るため、より不足しやすい季節だと考えられます。「冬になると調子が出ない」という感覚を持つ方は、こうした背景を思い出してみてもよいかもしれません。
※ただし、これらはビタミンDだけで説明できるものではありません。あくまで、生活を見直すきっかけとしてお受け取りください。
日常で無理なくできる、ビタミンDを補う3つの工夫
- 日光を、少しだけ意識する:長時間である必要はありません。通勤で一駅歩く、昼休みに少し外に出る、洗濯物を干すときに数分だけ手や顔に日を当てる。そんな小さなことからで十分だと考えられます。日焼けするほど浴びる必要はなく、むしろ浴びすぎは肌の負担になりますから、ほどほどが大切です。
- 食事で意識する:鮭などの魚、きのこ類(干し椎茸、きくらげ、舞茸など)、卵。とくに、きのこは扱いやすく、汁物や炒め物に足しやすい食材です。
- 季節を意識する:冬は、意識しなければ不足しやすい季節だと考えられます。夏と同じ感覚でいると足りなくなるかもしれない、と頭の片隅に置いておくだけでも違うと思います。
「単独では働かない」という分子栄養学の視点と生活リズム
このシリーズで繰り返しお伝えしていることですが、ビタミンDもまた、単独ではたらくわけではありません。他の栄養との組み合わせの中で、はじめて活かされると考えられています。
ですから、「ビタミンDさえ摂れば」という発想ではなく、食事全体のバランスの中で意識していく。そうした捉え方が現実的だと思います。
そして、屋外に出る、体を動かす、日を浴びる。これらは栄養の話であると同時に、生活のリズムを整える話でもあります。そういう意味でも、意識してみる価値のあるテーマではないでしょうか。
分子栄養学とビタミンDに関する「よくあるご質問」
Q. サプリメントで摂ったほうがよいですか?
A. まずは食事と生活の工夫から、が基本の考え方です。特定の製品の効果をお約束することはできません。とくにビタミンDは摂り方に注意が必要とされる栄養でもありますので、お考えの場合は必ず医師にご相談ください。
Q. 日焼けが心配です。
A. 日焼けするほど浴びる必要はないと考えられています。短時間で十分ですので、無理のない範囲で。
Q. 次回はどんな内容ですか?
A. 第7回は「亜鉛」。見落とされがちな栄養として整理します。
※本記事は一般的な健康情報・食生活の情報提供を目的としたものです。特定の疾患の診断・治療を目的とせず、効果や結果を保証するものでもありません。当院は診断・治療および血液検査を行いません。感じ方には個人差があります。サプリメントの利用は医師にご相談ください。
当院について
慧仁治療院は、東京都足立区入谷にある鍼灸・整体院です。
施術歴20年、延べ10万1千人以上のご相談実績をもとに、認定美容鍼灸師上級マスター・YNSA正規許可施術者・ONP分子栄養学認定資格を保有する男性施術者が、お一人おひとりに丁寧にご対応させていただいております。
足立区入谷・西新井・大師前・北千住・竹ノ塚・舎人・舎人公園・江北・日暮里・草加エリアの30代・40代・50代の女性を中心に、美容鍼・小顔ケア・肩こり・頭痛・食いしばり・自律神経のお悩み・睡眠のご相談を承っております。

