そのうえで、頻繁に・長く使う機会が増えたいまだからこそ、「飲んだあとの体」に少し目を向けてみる、という視点をお伝えします。東京都足立区入谷の慧仁治療院が、薬と栄養の関係を、分子栄養学の視点からやさしく整理します。
この記事は「薬を否定する」ものではありません
最初に、はっきりとお伝えしておきたいことがあります。この記事は、痛み止めや医療機関を否定するものではありません。
痛みを我慢することには、むしろリスクがあります。痛みが続けば眠れず、動けず、日常の質が下がってしまいます。必要なときに痛み止めを使うことは、とても大切な選択です。
そのうえで、「使うなら、体のこともあわせて労わってあげたい」——そんな前向きな視点として、読んでいただけたら幸いです。
※なお、お薬に関する判断(飲む・飲まない・やめる・続ける)は、すべて医師・薬剤師の領域です。自己判断で中止したりせず、気になることは必ず専門家にご相談ください。
市販の痛み止めは、どんな仕組みで効き、なぜ胃に負担がかかるのか?
多くの市販の痛み止め(ロキソプロフェンやイブプロフェンなどのグループ)は、痛みや炎症のもとになる「プロスタグランジン」という物質のはたらきを抑えることで、痛みをやわらげると言われています。
ここに、知っておくと役に立つポイントがあります。実はこのプロスタグランジンは、痛みに関わるだけでなく、「胃の粘膜を守る」という大切な仕事も担っていると言われるのです。
つまり、痛みのもとを抑えると同時に、胃を守る側のはたらきにも影響がおよびやすい。これが、「痛み止めは胃に負担がかかりやすい」と一般に言われる理由です。だから多くの薬で「空腹時を避けて」といった注意が添えられているのですね。
なぜ「胃の負担」が、栄養の不足につながるのですか?
ここからが、分子栄養学の視点です。胃は、食べたものを受け止める入り口であると同時に、「消化のスターター」でもあると言われます。
胃酸には、たんぱく質を分解する準備を整えたり、鉄・ビタミンB12・カルシウムといった栄養を、体に吸収しやすい形に整えたりするはたらきがあると言われています。つまり胃の状態は、「何を食べるか」と同じくらい、「食べたものをどれだけ活かせるか」に関わってくる、というわけです。
ですから、胃に負担がかかりやすい状態が続くと、消化・吸収の面でも、じわじわと影響が出てくることが考えられる。そうした見方ができます。「しっかり食べているのに、なんとなく元気が出ない」の背景に、こうした事情が隠れていることもあるのかもしれません。
胃薬を長く使うときに、知っておきたいこと
痛みや胃の不調が続くと、胃酸を抑えるタイプのお薬(いわゆる強力な胃薬)を長く使う方もいらっしゃいます。これらは、必要な方にとって、とても有効で大切なお薬です。
そのうえで、近年こういう注意も知られるようになってきました。こうしたお薬を長く使う場合、一部の栄養(マグネシウムなど)の状態に影響することがある、というものです。実際、日本でも2026年に、この点に関する注意が公式な文書に加えられました。
これは「お薬が危ない」という話ではありません。「長く続けるお薬は、その必要性を、定期的に主治医と一緒に見直していくのが安心」という、ごく前向きなメッセージとして受け取っていただければと思います。
※もちろん、自己判断でやめるのは禁物です。急にやめると、かえって不調につながることもあると言われます。
私たちにできること——栄養を”受け取る体”を整える
お薬のことは専門家にお任せするとして、私たち自身でできることもあります。それは、栄養を「受け取る側」の体を、日ごろから整えておくことです。
- よく噛むこと:消化の負担を減らす、いちばん簡単な入り口です。
- 胃にやさしい食べ方:空腹のまま刺激の強いものをとらない、冷たいものばかりにしない、ゆっくり食べる時間をつくる。
- 材料をこまめに:たんぱく質、鉄、ビタミン このシリーズでお伝えしてきた栄養を、無理のない範囲で毎食に。
- 力を抜ける時間をつくること:胃腸のはたらきは、自律神経の影響を受けると言われます。緊張して”アクセル(交感神経)”が入りっぱなしの状態が続くと、消化は後回しになりやすい。だからこそ、心身をゆるめる時間も、栄養と同じくらい大切だと考えられます。
慧仁治療院ができること
当院は、痛みそのものを診断・治療する機関ではありませんし、お薬について指示することもできません。それは医療機関の領域です。
当院ができるのは、鍼灸・整体を通じて心身のこわばりや緊張をやわらげ、栄養を「受け取る体」を整えるサポートです。あわせて、一般的な食生活の工夫も、押し付けにならない範囲でお伝えしています。
「薬に頼りたくない」と我慢するのでもなく、「薬だけ」に任せきりにするのでもなく。その両方のあいだで、体を労わる選択肢のひとつとして、鍼灸や整体を思い出していただけたらと思います。
薬と栄養・鍼灸に関する「よくあるご質問」
Q. 痛み止めは、飲まないほうがいいのですか?
A. いいえ。痛みを我慢することにはリスクがあります。必要なときに使うことは大切な選択です。飲み方のご不安は、医師・薬剤師にご相談ください。
Q. 胃薬を長く飲んでいます。やめたほうがいい?
A. 自己判断でやめるのは避けてください。続ける必要性については、主治医と定期的に見直すのが安心です。
Q. 鍼灸で痛みは変わりますか?
A. 効果をお約束することはできません。痛みへのアプローチのひとつ、体を整えるサポートのひとつとお考えください。感じ方には個人差があります。
Q. 痛みがずっと続いています。
A. 市販薬でしのぐ日が続く、痛みが長引く・強くなる、胃の不快感や気になる症状があるといった場合は、我慢せず医療機関を受診してください。
※本記事は一般的な健康情報・食生活の情報提供を目的としたものです。特定の疾患の診断・治療を目的とせず、効果や結果を保証するものでもありません。当院は診断・治療および血液検査を行いません。検査や数値の判断、治療の要否は医療機関にご相談ください。感じ方や変化には個人差があります。
当院について
慧仁治療院は、東京都足立区入谷にある鍼灸・整体院です。
施術歴20年、延べ10万1千人以上のご相談実績をもとに、認定美容鍼灸師上級マスター・YNSA正規許可施術者・ONP分子栄養学認定資格を保有する男性施術者が、お一人おひとりに丁寧にご対応させていただいております。
足立区入谷・西新井・大師前・北千住・竹ノ塚・舎人・舎人公園・江北・日暮里・草加エリアの30代・40代・50代の女性を中心に、美容鍼・小顔ケア・肩こり・頭痛・食いしばり・自律神経のお悩み・睡眠のご相談を承っております。

