第2部では、「タンパク質を摂っているのに、アルブミンが足りない」という、見落とされやすい状況を、分子栄養学の視点から5つの理由に分けて解説します。
※片足だけ急に腫れる、息切れ、急な体重増加、尿が泡立つなどの症状がある場合は、医療機関での確認を優先してください。本記事は一般的な健康情報です。
「プロテインを飲めばいい」では、なぜ不十分なのか
アルブミンはタンパク質から作られます。
そう聞くと、「では、プロテインをたくさん飲めばいい」と思われるかもしれません。
けれど、分子栄養学の視点では、それだけでは不十分です。なぜなら、アルブミンが下がる理由は、「材料(タンパク質)が足りない」こと以外に、いくつもあるからです。
タンパク質をいくら摂っても、それが「作られて、血管の中に保たれる」ところまで届かなければ、アルブミンは増えません。
ここでは、見落とされやすい5つの理由を挙げます。
むくみの原因「アルブミン」が不足する5つの理由
理由1:そもそも、材料(タンパク質)が足りていない
最も基本的なのが、タンパク質そのものの摂取不足です。
特に、忙しい現代女性は、朝はパンやおにぎりだけ、昼は麺類、夜は疲れて軽く済ませる——という食事になりがちです。これでは、 1日に必要なタンパク質量に届きません。
成人のタンパク質の一般的な目安は、体重1kgあたり0.8g/日程度とされますが、年齢、運動量、体の状態によって必要量は変わります。まずは「毎食、タンパク質源を入れる」ことが基本になります。
理由2:食べても、消化吸収できていない
タンパク質を食べていても、胃腸で消化・吸収できていなければ、体の中で使われません。
胃もたれしやすい、便通が不安定、下痢をしやすい、胃薬を長く使っている——こうした方は、タンパク質の消化吸収が落ちている可能性があります。「食べているのに足りない」状態です。
この場合、いきなり高タンパクにするより、消化しやすい形(卵、白身魚、豆腐、味噌汁、スープ系など)から整えていくことが現実的です。
理由3:肝臓で、作れていない
アルブミンは、肝臓で作られます。そのため、肝臓の働きが落ちていると、材料があってもアルブミンを十分に作れません。
肝臓の状態は、医療機関の血液検査(AST、ALT、γ-GTPなど)で確認できます。お酒をよく飲む方、疲れが抜けない方は、この視点も大切です。
理由4:腎臓や腸から、漏れている・失われている
作られたアルブミンが、体の外に漏れたり失われたりしていることもあります。
健康な腎臓は、アルブミンを尿に通しにくいのですが、腎臓の働きに問題があると、尿の中にアルブミンが漏れることがあります(尿が泡立つのは、そのサインのことがあります)。また、腸の状態によっては、腸からタンパク質が失われることもあります。
これらは医療機関での尿検査・血液検査で確認する領域です。
理由5:隠れた「炎症」で、下がっている
これが、最も見落とされやすい理由です。
アルブミンは「炎症があると下がりやすいタンパク質」という性質を持っています。つまり、食事でタンパク質をしっかり摂っていても、体の中に慢性的な炎症、感染、強いストレス、組織のダメージなどがあると、アルブミンが低めに出ることがあるのです。
「ちゃんと食べているのに、むくみが取れない」という方の背景には、この「隠れた炎症」が関わっていることが少なくありません。
5つの理由は、複雑に組み合わさって起きる
大切なのは、これら5つは「どれか一つ」ではなく、組み合わさって起きていることが多いということです。
材料も少し足りない、消化も少し落ちている、炎症も少しある。それぞれは小さくても、重なることで、アルブミンが下がり、むくみが続く。だからこそ、「プロテインを飲めば解決」とはいかないのです。
分子栄養学の視点では、この5つを一つずつ見ていくことで、その方のむくみの背景に「何が、いちばん効いているのか」を考えていきます。
次回へ:当院の鍼灸×分子栄養学アプローチ
第3部では、この「むくみ×アルブミン」の視点を、当院がどう施術と栄養の両面から見ていくのか鍼灸と分子栄養学を組み合わせた視点についてお伝えします。
むくみと栄養に関する「よくあるご質問」
Q. むくみがあるのですが、何から始めればいいですか?
A. まずは「毎食、タンパク質源を入れる」ことと、消化しやすい食事を意識することが基本です。ただし、緊急性のある症状(片足の急な腫れ、息切れなど)がある場合や、腎臓の状態に不安がある場合は、医療機関での確認を優先してください。
Q. 炎症があるかどうかは、どうやってわかりますか?
A. 医療機関の血液検査(CRP、フェリチンなど)で確認できる項目です。当院では検査・診断は行いません。
Q. 腎臓に持病があります。タンパク質を増やしても大丈夫ですか?
A. 腎機能に問題がある場合、タンパク質の量には専門家(医師)の確認が必要です。自己判断で増やさず、必ず主治医にご相談ください。
(※本記事は一般的な健康情報です。気になる症状が続く場合や、緊急性のある症状がある場合は、医療機関へご相談ください。)
当院について
慧仁治療院は、東京都足立区入谷にある鍼灸・整体院です。
施術歴17年、延べ10万1千人以上のご相談実績をもとに、認定美容鍼灸師上級マスター・YNSA正規許可施術者・ONP分子栄養学認定資格を保有する男性施術者が、お一人おひとりに丁寧にご対応させていただいております。
足立区入谷・西新井・大師前・北千住・竹ノ塚・舎人・舎人公園・江北・日暮里・草加エリアの30代・40代・50代の女性を中心に、美容鍼・小顔ケア・肩こり・頭痛・食いしばり・自律神経のお悩み・睡眠のご相談を承っております。

