当院が大切にしたのは「お酒をやめなさい」と否定することではありません。楽しみを我慢せず、それでも体を整えていく。その考え方を、院長の視点でお伝えします。
「久しぶりに飲んだら、楽しくなっちゃって」結婚式前の息抜き
その日、花嫁さんは、少しお疲れの様子でいらっしゃいました。
「お酒を飲みたいのを我慢していて、久しぶりに飲んだら、楽しくなっちゃって」
聞けば、お仕事の予定があって平日はずっと我慢していた。それが、やっと飲める日が来て、つい楽しくなりすぎてしまった、と。胃腸が少し重く、頭も痛い。むくみも出ていました。
こういう日は、誰にでもあります。私自身もお酒を飲みますから、その気持ちは、とてもよく分かります。
お酒を飲みすぎた翌日は「胃腸と自律神経を整える」鍼灸アプローチ
当院では、お身体の状態に合わせて、その日のアプローチを変えます。
この日は、肩こりよりも胃腸の不調が強く出ていました。そこで、肩への施術だけでなく、内科的な調整。お腹の状態を確認しながら、手足のツボに鍼をして、自律神経を整えていくアプローチを中心にしました。
お腹に鍼をすると、胃腸が動き始めます。「お腹がポコポコ動いてる」と、ご本人も変化を感じていらっしゃいました。これは、体が解毒や消化を進めているサインです。
なぜ、お酒の翌日はだるいのか?(ミネラル消費と水分不足)
少しだけ、お身体の仕組みのお話をさせてください。
お酒を飲むと、肝臓で解毒が行われます。その時に、鉄分や亜鉛などのミネラルを消費しやすくなります。ミネラルやビタミンが不足すると、エネルギーを作る回路がうまく働きづらくなり、だるさが残りやすくなります。
また、アルコールには利尿作用があるため、水分が排出されやすく、軽い脱水状態になりがちです。翌日のだるさや頭の重さは、この解毒と脱水が関わっていることが多いのです。
だからこそ、お酒を楽しんだ翌日は、こまめに水分を摂ることが大切です。一気に飲むとお腹に負担がかかるので、 1時間にコップ1杯くらいのイメージで、少しずつ。
「食いしばり」に悩む方に「お酒好き」が多い理由
長く施術をしていると、食いしばりのお悩みを持つ方に、お酒が好きな方が多いことに気づきます。
これは、お酒そのものが原因というより、背景に共通点があるからだと考えています。
食いしばる方は、ハイパフォーマンスに働き、コミュニケーション能力が高い方が多い。その分、周囲への気配りや、人間関係の摩擦に、たくさんのエネルギーを使っています。そして、考え事が頭から離れにくく、自分を休める時間が、なかなか取れない。
お酒を飲むことで、半強制的に、その考え事を手放せる。リセットできる。だから、お酒が「楽しみ」であると同時に、「数少ない、力を抜ける時間」にもなっているのです。
これは、決して悪いことではありません。ただ、その「力を抜く方法」が、お酒だけに偏ってしまうと、体に負担がかかりやすくなる。だから、少しずつ、ほかのリラックス方法も増やしていけたら。そうお伝えしています。
「やめなさい」ではなく「ほどほどに」。アンチエイジング医学の視点
ここで、当院が大切にしていることがあります。
それは、「お酒をやめなさい」と、頭ごなしに否定しないことです。
私が所属している抗加齢医学の学会では、興味深いことが言われています。アンチエイジングに良いのは、円滑なコミュニケーションが取れること。そして、お酒も「禁酒」ではなく「節酒」ほどほどに楽しむことが良い、とされているのです。
完璧に制限しようとすると、つまらなくなって、続きません。それに、我慢のストレスが、かえって食いしばりや体の緊張を強めてしまうこともあります。
だから、もし減らすとしても、いきなりゼロにするのではなく、「普段10杯飲むなら、まず半分にしてみる」くらいから。徐々に、無理なく。自分の中で「嫌だな」「厳しいな」と感じると、本能的に避けようとして、習慣化が難しくなるからです。
「ちょこちょこ意識が変わっている」ことが素晴らしい
この花嫁さんは、平日はノンアルコールの飲み物で工夫したり、納豆を毎日食べるようにしたり、少しずつ生活を意識して変えていらっしゃいました。
「ちょこちょこ自分で意識が変わっているのは、とても素晴らしいことです」——私は、心からそう思います。
完璧でなくていい。劇的に変えなくていい。「今日より少しだけ」を、自分のペースで積み重ねていく。それが、いちばん続く道です。
施術後の変化:「お腹もむくみも、すごくスッキリした」
施術後、その花嫁さんはこうおっしゃいました。
「お腹が、すごくスッキリした」
来院時のだるさが10だったとすると、施術後は3くらいに。むくみも、お腹も、軽くなっていました。
お酒を飲みすぎてパンパンだった体が、内科的な鍼と美容鍼で、むくみもお腹もスッキリしていく。「楽しんだ後に、ちゃんと整える」その繰り返しが、式に向けての土台を作っていきます。
プレ花嫁様へ:楽しみを我慢せず、整えるという選択
結婚式という大切な日を控えていても、人生には、楽しい時間が必要です。お酒も、おいしい食事も、我慢ばかりでは、心が疲れてしまいます。
大切なのは、「楽しみを我慢すること」ではなく、「楽しんだ後に、ちゃんと整えること」。そして、その整え方を、一緒に見つけていくこと。
式に向けて、楽しみも諦めず、それでも体を整えていく。そんな関わり方を、当院は大切にしています。
お酒と鍼灸治療に関する「よくあるご質問」
Q. お酒を飲んでも、施術を受けて大丈夫ですか?
A. 飲みすぎた翌日など、体調に合わせてアプローチを調整します。ただし、強い二日酔いや体調不良の時は、無理をせず、まず休養と水分補給を優先してください。
Q. お酒はやめた方がいいですか?
A. 当院では「やめなさい」とは申し上げません。大切なのは「ほどほどに」。減らすとしても、いきなりゼロではなく、少しずつがおすすめです。
Q. むくみが気になります。お酒と関係ありますか?
A. アルコールには利尿作用があり、水分バランスが乱れやすくなります。また、むくみの背景にはタンパク質(アルブミン)の不足が関わることもあります。むくみが続く場合は、医療機関にご相談ください。
当院について
慧仁治療院は、東京都足立区入谷にある鍼灸・整体院です。
施術歴20年、延べ10万1千人以上のご相談実績をもとに、認定美容鍼灸師上級マスター・YNSA正規許可施術者・ONP分子栄養学認定資格を保有する男性施術者が、お一人おひとりに丁寧にご対応させていただいております。
足立区入谷・西新井・大師前・北千住・竹ノ塚・舎人・舎人公園・江北・日暮里・草加エリアの30代・40代・50代の女性を中心に、美容鍼・小顔ケア・肩こり・頭痛・食いしばり・自律神経のお悩み・睡眠のご相談を承っております。

