分子栄養学シリーズ第7回は、亜鉛のお話です。東京都足立区入谷の慧仁治療院がお伝えします。
亜鉛は、体の中でどんな役割の栄養ですか?
亜鉛は「微量ミネラル」と呼ばれるグループの栄養です。たくさん必要というわけではないのですが、体の中のさまざまな場面で、なくてはならない役割を担っていると言われます。
とくに関わりが深いとされるのが、新しく細胞をつくり替える場面です。私たちの体は日々つくり替えられていますから、その現場を支える存在、というイメージでしょうか。
そのため、つくり替えのスピードが速い場所(肌、髪、爪、そして味を感じる仕組みなど)に、その影響が表れやすいと考えられています。
亜鉛が不足すると、どんなサイン(症状)が考えられますか?
一般的に挙げられるのは、次のようなことです。
- 味覚の変化:「味が薄く感じる」「濃い味を求めるようになった」といった変化は、よく知られたサインのひとつです。
- 肌や髪、爪の調子:肌の調子が整いにくい、髪が細くなった気がする、爪が割れやすい、白い点が出るといったことが挙げられます。
- 傷の治りや、体調の揺らぎ:小さな傷が治りにくい、季節の変わり目に体調を崩しやすい、といったことも一般的に言われます。
- 食欲や気分:食欲が落ちる、気分が晴れにくい、といったことに関わりうるという見方もあります。
いずれも「亜鉛だけが原因」と決まるものではありません。ただ、こうした「なんとなくの変化」が重なっているとき、食事を振り返る手がかりのひとつになるかもしれません。
なぜ、亜鉛不足のサインは見落とされやすいのでしょう?
理由は、症状がどれも「はっきりしない」からだと思います。
味が薄く感じる、爪が割れやすい、なんとなく肌の調子が悪い。どれも、わざわざ相談するほどではないと感じてしまうことばかりです。忙しい毎日の中では、「そういうものかな」と流してしまうのも無理はありません。
けれど、こうした小さな変化の積み重ねこそが、体からのメッセージなのかもしれない。分子栄養学の視点は、そういう小さなサインに目を向けよう、という発想でもあります。
亜鉛を補う食事では、どんなことを意識するとよいですか?
亜鉛を多く含むとされる食材として、よく知られているのは牡蠣(かき)です。ただ、毎日食べられるものではありませんから、他の選択肢も知っておくとよいでしょう。
赤身の肉、レバー、卵、チーズ、大豆製品、そしてナッツ類なども挙げられます。第2回でお話しした「鉄」と、含まれる食材が重なる部分があるのも特徴です。つまり、赤身の肉や魚を意識することは、鉄と亜鉛の両方に働きかけることにもなりうる、ということです。
そしてもうひとつ。加工食品やインスタント食品にかたよった食生活では、こうした微量ミネラルが不足しやすくなると言われます。忙しいときほど頼りたくなるものですが、たまに振り返ってみる価値はあると思います。
「吸収」という視点も忘れずに(胃腸とのつながり)
このシリーズで繰り返している視点が、ここでも当てはまります。亜鉛もまた、口から入れれば必ず活かされるというものではないと言われます。
とくに、胃腸の調子が整っているかどうかは、微量ミネラルを受け取るうえで大切だと考えられます。第9回でお話しする「腸内環境」というテーマにも、ここでつながってきます。
材料を入れることと、受け取る力を整えること。この両輪で考える。それが、このシリーズを通しての基本の姿勢です。
分子栄養学と亜鉛に関する「よくあるご質問(FAQ)」
Q. 味を感じにくいのですが、亜鉛のせいでしょうか?
A. 断定はできません。味覚の変化にはさまざまな背景が考えられますので、続く場合は医療機関にご相談ください。
Q. サプリメントはどうでしょう?
A. 食事から、が基本の考え方です。とくに微量ミネラルは摂り方に注意が必要とされますので、お考えの場合は医師にご相談ください。
Q. 次回はどんな内容ですか?
A. 第8回は「ビタミンC」。ストレスと消耗という視点で整理します。
※本記事は一般的な健康情報・食生活の情報提供を目的としたものです。特定の疾患の診断・治療を目的とせず、効果や結果を保証するものでもありません。当院は診断・治療および血液検査を行いません。感じ方には個人差があります。サプリメントの利用は医師にご相談ください。
当院について
慧仁治療院は、東京都足立区入谷にある鍼灸・整体院です。
施術歴20年、延べ10万1千人以上のご相談実績をもとに、認定美容鍼灸師上級マスター・YNSA正規許可施術者・ONP分子栄養学認定資格を保有する男性施術者が、お一人おひとりに丁寧にご対応させていただいております。
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