海外で働く女性が、一時帰国のタイミングで当院にいらっしゃいました。きっかけは、パートナーの一言。「歯ぎしりが、雷が鳴ったみたいな音だよ」

帰国したその日に来院。きっかけはパートナーの「雷のような歯ぎしり」

その方は、海外にお住まいで、接客のお仕事をされている女性でした。

驚いたのは、日本に帰国したその日に、当院に来てくださったこと。伺えば、海外にいる間に、食いしばりのケアができる場所を探し、当院を見つけて、予約してくださっていたそうです。

その決意の強さが、伝わってきました。

自分では気づけない「食いしばり・歯ぎしり」の音

10年ほど前から、食いしばりと歯ぎしりがあったそうです。日中も、寝ている間も。頭のまわりが常に疲れていて、触ると痛い。時々、後頭部にピキッとした頭痛も走る。

けれど、ご本人いわく、「食いしばりって、自分ではあんまり気づかないじゃないですか」。決定的だったのは、パートナーの方の一言でした。

「歯ぎしりが、どんどんひどくなっていってるよ」
「雷が鳴ったみたいな音だよ」

自分では聞けない、自分の歯ぎしりの音。それを、いちばん近くにいる人が教えてくれた。「やばいのかも」と思った。それが、海を越えて当院にいらっしゃった、いちばんのきっかけでした。

マウスピースだけでは、食いしばりの「根本」に届かない理由

その方は、現地の歯科医院にも行かれていました。そこで勧められたのは、マウスピース。音が鳴らないように、装着して寝ていたそうです。

けれど、「最初は噛んでいなかったのに、だんだん、マウスピースの上から噛むようになってきて」と。

これは、実はよくあることです。マウスピースは、本来「歯を守る」ための道具です。歯がすり減るのを防ぐ意味では、とても大切です。ただ、口の中に物があると、物理的に噛みやすくなる面もあります。ボクシングの選手が、力を出すためにマウスピースを噛みしめるのと、同じ原理です。

つまり、歯は守れても、「なぜ食いしばるのか」という根っこは、そのままなのです。

当院が考える、食いしばりを根本から整える「3つの柱」

当院では、食いしばりには3つの柱があると考えています。長年、たくさんの食いしばりの方を見てきた中での、私の見解です。

1つ目:栄養(鉄分やタンパク質の不足など)

食いしばりの方には、低栄養。特に鉄分やタンパク質などの不足が隠れていることが多くあります。栄養が不足すると血糖値が乱れやすくなり、自律神経も乱れやすくなります。

2つ目:自律神経の安定(交感神経の過緊張)

コリというのは、自律神経の「交感神経」が働きすぎている状態の表れです。コリを取ると交感神経が落ち着き、噛みにくくなっていきます。

3つ目:無意識の「癖」

どんな時に噛んでいるのか。それが無意識から意識に上がってくれば、気をつけられるようになります。この方も、パートナーに言われるまで気づかなかった。つまり、どこかで無意識に噛んでいる場面があるということです。

海外での接客ストレスと疲労が「食いしばり」につながる

実際にお身体を確認すると、噛む筋肉のまわりは、どこを触れても「痛い」という状態でした。長年の食いしばりからくる、筋肉の緊張が強く出ていました。

そして、お話を伺うと、背景も見えてきました。

海外で、慣れない言語で、接客のお仕事をワンオペでこなす日々。「全てのことに気を遣って生きています」とおっしゃるほど、常にアンテナを張り続ける毎日。ここ半年ほどは食事も簡単なもので済ませがちになり、疲れが抜けない状態が続いていたそうです。

気を遣えることは、素晴らしい能力です。ただ、その分、交感神経が常にオンの状態。車で言えば、高速道路でアクセルを踏みっぱなしの状態が、何年も続いていたのです。

「この疲れと食いしばりが、つながっているとは思わなかった」

施術を進める中で、その方がぽつりとおっしゃいました。

「この疲れ的なところと、食いしばりが、つながっているとは思ってなかった」

そうなのです。食いしばりは、歯や顎だけの問題ではありません。栄養、自律神経、ストレス、生活の癖。全部がつながって、症状として表れています。専門的に学んでいなければ、分からなくて当然です。だからこそ、当院では、その「つながり」を一つずつ、丁寧にお伝えしています。

初回の鍼灸施術が終わって:「左、めっちゃ上がりました」

施術後、鏡を見たその方は、こうおっしゃいました。

「左、めっちゃ上がりました」

触った時の痛みも、少し減っていました。もちろん、変化はすぐ出ても、定着には期間がかかります。長年の癖は、一度では変わりません。それでも、「変わる」という体感は、これからの3週間の、大きな一歩になります。

「せめて、このやってる感じがなくなれば、ファーストステップとして嬉しい」その方の言葉に、私も全力で応えたいと思いました。

食いしばり・歯ぎしりは「気づいた時が始め時」

海外からでも、「本気で良くしたい」という気持ちがあれば、体は応えてくれます。限られた期間でも、できることはあります。

そして、もう一つ。食いしばりは、自分では気づきにくいもの。もし、身近な人に「歯ぎしりがすごいよ」と言われたことがあるなら、それは、体からの大切なサインかもしれません。

パートナーの一言をきっかけに、海を越えて向き合う決意をされたこの方のように。気づいた時が、始め時です。

遠方からのご来院や食いしばりに関する「よくあるご質問」

Q. 遠方・海外在住ですが、一時帰国の期間だけでも通えますか?
A. はい。限られた期間でも、その中でできる最大限のケアと、ご自宅で続けられるセルフケア・栄養の指針をお伝えします。まずは滞在期間をお知らせください。

Q. マウスピースをしていれば、食いしばりは良くなりますか?
A. マウスピースは歯を守る大切な道具ですが、「なぜ食いしばるのか」という根っこには届きにくい面があります。栄養・自律神経・癖の3つの柱から整えることが大切です。

Q. 家族に歯ぎしりを指摘されました。
A. 食いしばりや歯ぎしりは、自分では気づきにくいものです。身近な方の指摘は大切なサインです。放っておくと不調の範囲が広がることもあるため、早めのケアをおすすめします。

当院について

慧仁治療院は、東京都足立区入谷にある鍼灸・整体院です。

施術歴20年、延べ10万1千人以上のご相談実績をもとに、認定美容鍼灸師上級マスター・YNSA正規許可施術者・ONP分子栄養学認定資格を保有する男性施術者が、お一人おひとりに丁寧にご対応させていただいております。

足立区入谷・西新井・大師前・北千住・竹ノ塚・舎人・舎人公園・江北・日暮里・草加エリアの30代・40代・50代の女性を中心に、美容鍼・小顔ケア・肩こり・頭痛・食いしばり・自律神経のお悩み・睡眠のご相談を承っております。

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