このシリーズで繰り返しお伝えしてきた

「①摂れているか/②消化・吸収できているか/③消耗していないか」。

その2つめを支えているのが、腸を中心とした受け取る側の土台です。分子栄養学シリーズ第9回は、腸内環境のお話です。東京都足立区入谷の慧仁治療院がお伝えします。

なぜ栄養は「受け取る側(胃腸)」が大切だと言われるのですか?

第1回から、材料としての栄養の話を続けてきました。鉄、たんぱく質、ビタミンB群、ビタミンD、亜鉛、ビタミンC。どれも大切な栄養です。

けれど、ここまで読んでくださった方は、もうお気づきかもしれません。何度も「食べれば必ず活かされるわけではない」とお伝えしてきました。それは、受け取る側の状態が、材料と同じくらい大切だと考えられるからです。

食べたものは、細かく分解され、吸収されて、はじめて体で使える形になると言われます。その一連の流れを担っているのが、胃腸を中心としたはたらきです。ここが整っていなければ、どれだけ良いものを選んでも、活かしきれないことがある。そうした見方になります。

栄養吸収とバリア機能。腸が担う大切な役割とは

腸は、栄養を吸収する場所であると同時に、外から入ってくるものと向き合う最前線でもあると言われます。

食べ物と一緒に、体にとって望ましくないものが入ってくることもあります。腸は、必要なものは取り込み、そうでないものは通さないという難しい仕事をしていると考えられています。かなり繊細で、大変な役割です。

さらに、腸には多くの細菌が住んでいて、そのバランスが体の状態に関わると言われます。「腸内環境を整える」という言葉が広く使われるようになったのは、こうした背景があるからでしょう。

腸内環境が乱れると、どんなサイン(症状)が考えられますか?

一般的に挙げられるのは、次のようなことです。

  • お腹の張りや不快感、お通じのリズムの乱れ
  • 食後の重さ、胃もたれ
  • 肌の調子が整わない
  • なんとなくの疲れやすさ

栄養を受け取る力に関わると考えられるため、材料を摂っていても元気が出にくい、という形で表れることもありうるわけです。

また、気分の揺らぎとの関わりを指摘する見方もあります。第4回でお話しした、心の状態に関わる物質の材料や、その変換の場面とも、間接的につながっていると考えられるためです。

胃腸の不調と「自律神経」の深いつながり(心身のこわばり)

ここで、当院が食いしばりや心身のこわばりのご相談でも大切にしている視点と、話がつながります。

胃腸のはたらきは、自律神経の影響を受けると言われます。緊張して「アクセル(交感神経)」が入りっぱなしの状態が続くと、消化のはたらきは後回しになりやすい。そんな見方です。

「忙しいときにお腹の調子を崩す」「緊張するとお腹が痛くなる」。多くの方が経験されていることだと思います。それは気のせいではなく、体の自然な反応として説明できることなのです。

つまり、腸を整えるという話は、食べ物の話であると同時に、心身の緊張をどうゆるめるかという話でもあるわけです。

腸内環境を整えるために、日常でできる4つの工夫

  • よく噛むこと:何度もお伝えしていますが、これがいちばん簡単で、いちばん確実な入り口です。細かくすることで、その後の胃腸の負担が減ると考えられます。
  • 冷やしすぎないこと:冷たい飲み物や食べ物が続くと、お腹のはたらきに負担がかかることがあると考えられます。常温や温かいものも織り交ぜてみてください。
  • 食物繊維と発酵食品:野菜、きのこ、海藻、そして納豆やお味噌などの発酵食品。昔ながらの和食の組み合わせは、この点でもよくできていると言われます。
  • ゆっくり食べる時間をつくること:急いでかき込む食事と、落ち着いて味わう食事とでは、受け取る側の状態が違ってきます。忙しい毎日で難しいこともありますが、一日一食でも意識できると違うかもしれません。

分子栄養学と腸内環境に関する「よくあるご質問」

Q. お腹の調子が良くない日が続きます。
A. 続く場合は医療機関にご相談ください。当院では一般的な食生活のお話と、心身を整えるサポートを行います。

Q. 発酵食品を摂れば整いますか?
A. 特定の食品で結果をお約束することはできません。食事全体のバランスと、心身の状態の両面から考えることが基本だと考えています。

Q. 次回はどんな内容ですか?
A. いよいよ最終回。第10回は総集編として、シリーズ全体を「考え方の地図」の形でまとめます。

※本記事は一般的な健康情報・食生活の情報提供を目的としたものです。特定の疾患の診断・治療を目的とせず、効果や結果を保証するものでもありません。当院は診断・治療および血液検査を行いません。感じ方には個人差があります。

当院について

慧仁治療院は、東京都足立区入谷にある鍼灸・整体院です。

施術歴20年、延べ10万1千人以上のご相談実績をもとに、認定美容鍼灸師上級マスター・YNSA正規許可施術者・ONP分子栄養学認定資格を保有する男性施術者が、お一人おひとりに丁寧にご対応させていただいております。

足立区入谷・西新井・大師前・北千住・竹ノ塚・舎人・舎人公園・江北・日暮里・草加エリアの30代・40代・50代の女性を中心に、美容鍼・小顔ケア・肩こり・頭痛・食いしばり・自律神経のお悩み・睡眠のご相談を承っております。

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